80's洋楽への想い

テープな日々

1998/12/20

洋楽を聴くようになり、意欲的に知らないアーティストの曲をむさぼる貪欲な日々にカセットテープ は欠かせない話題です。FM放送を聴いてはテープに録音、レコード借りてはテープに録音、テープを 借りて今度はダビング。ある意味でレコードやCDプレイヤーより重要なアイテムだったのではないで しょうか。小学校高学年や中学入学くらいでラジカセを買ってもらうパターンとかは常道ですよね。 私もそのころラジカセ(ディスカウントショップで)を買ってもらいそれをしばらく愛用しました。 ほんとにラジオとカセットだけですね。当時は再生とかも今のようなマグネット系、タッチパネル系 ではなく限りなく物理的なスイッチでした。がっちゃんと再生、ぶちんと停止。だんだんぼろくなって くると再生しようとして出だしが「ふにゅにょ〜〜」となってしまうんですよね(笑)。レコード、 あえていうならアナログ盤、いやLPが適切かな(笑)からは親兄弟が使っているステレオを借りてテ ープに落としました。そして本当に擦り切れるまで聴きました。レコードなら46から54分のテープ を使いましたね。だいたい製品として46,54,60,90,120が主力だったと思います。のんきに120分テープ をつかうと数回使っているうちに巻き込んで、ラジカセまで被害にあいかねませんでした。それでも 自分でMyBestとかつくると90分テープとかを使いましたね。レコードからやダビングからあと手間が かかってしょうがないのですが、これがまた楽しいひとときですよね。また、このころはダブルデッキ が普及しはじめだったので「羨ましいアイテム」でもありました。ちなみに、羨ましいアイテムの座は CDプレーヤーでした。父親に「そんなに色々録っても無駄だ・・・」と言われつつも録音・再生の繰り 返しな日々は続きました、そんなもんだよね。 良く使ったテープのメーカーはTDK、マクセル、SONY、DENNON、That'sあたりですね他にもFUJI(今は AXIAブランド)とかもありましたね。TDKならD、AD、AD-X、ODとかが多かったですね。その後たしかAR とかAR-Xといったシリーズが出てきたはず。標準的にはADを使い、アルバムはAD-XやODに録音してました。 SONYとかはHFシリーズでした。AHF、BHFなどのシリーズがHF、HF-Xシリーズへとあか抜けて人気ありましたね。 わたしはあまり使いませんでしたが(笑)。マクセルはUDシリーズ。UD IやUD IIなど。ちょうどWHAM!が TV CMで「えっへんハイポジション!」とかやってたのが懐かしい。それにこの手のテープを買うのに パッケージの裏に書いてあるdb値をチェックしてスペックのいいのを選ぶようにしたました。そんなに 劇的には変わらないのですけどね。以外とDENNONのテープの値が良かったと思います。また、クローム テープが結構メジャーになったのもこの頃じゃないでしょうか。テープには1から4まで。ノーマル、 クローム、フェリ・クローム、メタルと種類がありました。フェリ・クロームなんてほとんどお目にか かったことないですけどね(笑)。もはやデッキに存在してません、そのポジションは。いいテープを 使うと重ね録りして音が残るんですよね。だから自然と使いまわすのはノーマルテープでした。 あと、思い出深いのはTDKとかのマークを集めてプレゼントに応募するスタンプラリーもどきなプレゼント 企画。ラベルについてるマークを台紙にはって、得点に応じたプレゼントをもらう。私の兄とせっせと あつめて応募したのが懐かしいです。今やってるんですかねぇ?最近ウイスキー、ビール、コーヒーとか がこの手のやつを開催してますよね。 あと忘れてはならないのが「ラベル作り」ではないでしょうか。FM系雑誌のレーベルを使ったり、自分で レタリングしたり、シールを買ってきて作ったりと。また、シール使うとアルファベットがあまったり 足りなかったりで困るんですよね(笑)。結局手書きになってますね。パステルカラー系のほぼ無地に近い レーベルが1枚10円くらいで、よくそれを使いました。 そんな事を繰り返していくと、山のようにテープがたまります。それじゃぁといって「お気に入りの曲」 のテープを作ります。これがまただんだんたまります。ある意味で無間地獄です。経験されたかた、いまだに 地獄からはい上がれないかたも多いのではないでしょうか(爆)。またこのテープがジャンルがメチャクチャ だったりバランス最悪なんですねぇ。またこれを人に貸したりするので始末が悪い。今思えば迷惑な事を してたものだ。でも、いい思い出ですよね(自己弁護)。 もうここ10年くらいはコンビニの爆発的発展などに伴いテープがコンビニで買えるのは普通ですし、CD とかも売れ筋は取り扱っています。さらに言えばMDなどがいい勢いで伸びています。カラフルで機能的な 面を深く考えずに済むメディアが普及するのはよい事です。でも、ちょっと寂しい気もするな。そのうち MDでもなくMP3系のメディアや新しい規格のメディアが標準になるかも知れません。それでもテープは消える ことはないと思いたいです。アナログ盤の様に。(余談ですがUSではまだまだテープの人気・需要が高い ところです。アルバムがテープで出ます。しかも決して少なくないです。安いからなぁ) 処分したつもりでも未だに部屋の片づけでテープが出てくることがあります。ついつい懐かしくなって聴いて しまうんですよね。そうすると全然片づけが終わらなくて(笑)。さらに本なんかかたず気始めたら最悪。 続きを探してしまう(爆)。あ、こんなところにも?聴いてみよっと。

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